マスカット・べーリーA
日本固有の黒ブドウ品種
2013年にO.I.V.(Office International de la vigne et du vin 国際ブドウ・ワイン機構)に品種名が登録されており、現在も日本ワインにおいて注目品種となっています。アメリカ系ブドウ品種のベーリー(Bai-ley)とヨーロッパ系ブドウ品種のマスカットハンブルグ(Muscat Hamburgh)の交雑育種で生み出されたブドウであり、1931年に初結実、1940年に正式発表されました。醸造用だけでなく生食用も兼ねているなど、私たち日本人にとって大変馴染み深いブドウ品種として知られています。生食用と同様、ワインにした時もフルーティーでイチゴのような甘い香りも特徴です。しかし最近では樽熟成のボディ感のしっかりしたワインもできてきており、実に様々な赤ワインが楽しめるのも日本だけで栽培されているこの品種の特徴といえます。
丹波ワインでは主に山梨からのブドウを仕入れて醸造しています。スパークリングから樽熟成をした赤ワインまで幅広くワインにしており、特に酸化防止剤無添加で醸造した「てぐみロゼ」はほんのり甘い香りながら辛口スパークリングとして人気があります。