神戸三ノ宮のオラ・アチャホ。
25年前に開店したお店は、今でこそ多くなったオープンキッチン。当時は非常に珍しかったスタイルのお店です。
カウンター越しで気軽に話せる居心地の良い空間はまさに洋風割烹の趣。
長年続いているお店は常連のお客様も多く、何気ない会話がカウンターを飛び交います。
店主オーナー 藤原 淳 さん
20代で俳優を目指し渡米。夢は叶わなかったが、人を楽しませて幸せな気分にしたいという思いを自身の料理で表現しようと決意した藤原さん。
山梨県出身で大手ワインメーカーの醸造技術者だった父を持ち、従妹は山梨で活躍中のワインメーカー、おまけに祖母の実家もワイナリーと、日本ワインに囲まれた環境で育った荒木さん。
お二人の醸し出す天然?で陽気な雰囲気と肩肘張らないサービスは、ゲストを笑顔にし、店内から笑い声が溢れます。そんなお二人にお話しを伺いました。
料理と人とワインのマリアージュ
アメリカからの帰国後、藤原さんはバックパッカーとして陸路で中国からタイへ。タイから空路でヨーロッパへ。各地を巡る旅に出ました。リヨンの二つ星レストランで食事した時の事。「貧乏旅行だったので、お金ないじゃないですか。で一番安かったムーラン・ナヴァンのオールドビンテージを頼んだんです。そうしたら、今まで飲んだ事のない味わいに感動して、こんな凄いボジョレーがあったんか。今でも強烈に覚えてますよ。出来るのならまた飲んでみたい」。すっかりワインの魅力にはまってしまった藤原さん。日本へ帰国後、カウンター越しにお客様と触れ合いながらワインと料理を楽しんでもらえるオラ・アチャホを開店しました。開業当時からのスペシャリティはジェノベーゼ。クリームをたっぷり使った濃厚な味わいを、トッピングしたトマトのフレッシュな酸が心地よいものにしてくれる一皿です。「クリームの濃厚さとパンチェッタの塩味に、てぐみ白がおすすめのマリアージュです」。デラウェアのほわっとした甘さを感じる果実味が、寄り添う感じ。トマトのフレッシュな酸との余韻も楽しめます。お店でオンリストする日本ワインが増えてきたのはここ15年ほど。日本ワインに縁の深い荒木さんに聞いてみました。
「15年ほど前からお客さんから山梨に行きたいというお話を色々もらうんですが、山梨を離れて随分経っていて、案内するにも全然覚えていなくて…、これはまずいと思ったんです。そこで久しぶりに山梨の友達に会いに行ったら、友達の家がワイナリーをやってるって言う人がめちゃくちゃ多くて…」と自分がいかに日本ワインを取り扱う恵まれた境遇にいるのか、と今更ながら気づいたそうです。現在は日本ワインとのコラボイベントなどの開催に意欲的です。「今度コロナが落ち着いたら丹波ワインさんのイベントをしましょうね」とオファーを頂きました。
お客様に幸せな気分を味わってもらうための空間を提供したい。それはエンターテイメントの世界を志した思いと共通していて、開業24年が経った今も色褪せる事はありません。「昔からの店主が目の前で料理して、ようしゃべるおばちゃんが隣でサービスしているんですけどね。このスタイルで自分らが考えた料理とワインで『楽しい』と言ってくれるお客さんと一緒に楽しみたい」と藤原さん。神戸へお越しの際は、お二人の醸し出す素敵な空間を体験してみては如何でしょうか。
このお店が推薦する丹波ワイン
タイプ:赤ワイン
味わい:ミディアムボディ
容 量:750ml
葡萄品種:メルロー、ブラッククイーン、マスカット・ベーリーA
葡萄産地:長野、山梨
アルコール:11%
HOLA! ACHAHO
18席(内カウンター6席)
【営業時間】
Dinner:17:00〜23:00
【定 休 日】
月曜日
【所 在 地】
兵庫県神戸市中央区北長狭通2-9-2 ル・ガエーブ・ブルー2F
【電 話】
078-322-3900
【ご 予 約】
可能
【w e b】
https://achaho.com/