オトナノイザカヤ中戸川

中戸川

和の素材を活かしたイタリアン居酒屋

国内の名のあるイタリアンや本国イタリアでトータル10年に及ぶ修行後に独立。しかし選んだ業態はイタリアンではなく居酒屋。
オトナノイザカヤ中戸川は、社交場としての銭湯のようにふれあいを楽しむ感覚で、色んな食事を楽しむ事に慣れた大人が、つい通ってしまう大人のための居酒屋なのです。

店主オーナー 中戸川弾さん -マリアージュのお話-

小田原の自然に恵まれた環境で豊かな食材に囲まれて過ごした子供の頃、家の食卓にはおばあさんの作る和食と、お母さんの作る洋食が常にあった。その幼少期の経験がルーツになっているのだろう。
中戸川さんでは刺身もあればパスタもある。日常のホッとする食事のシーンを演出し、故郷小田原に買い付けに行く新鮮な魚貝、生命力溢れる朝採れの野菜を用い、料理にちょっとした贅沢や驚きを盛り込んでいく。

良さを引き出すマリアージュ

中戸川さんが出会った最初の丹波ワインはてぐみデラウェア。「初めて飲んだ時、こんな料理にあわせたいなあと、イメージがたくさん湧いてきました。食事に寄り添うワインだと思います。」

実は中戸川さん、自宅と実家にてぐみデラウェアを常にキープしているほどのてぐみファン。「ワインがカチッとしていないところがいいですね。良い意味で隙があって、そこが色んな食事との相性に繋がっていると思います。」鰆とジャガイモを牛乳で煮込んでペースト状にしたものをコーンミールに乗せた「鰆とジャガイモのペースト」との相性については「てぐみのオリの部分から来る苦みの要素と、牛乳のもったりした感じが合わさる事で味の輪郭が出て深みが出るんです。コーンミールと酵母の香りとの相性もいいですね。最初は上澄み部分を透明なまま楽しむ。それからゆっくりにごりと馴染ませていくのがおすすめです。にごり具合で味わいが変わるので、そこを楽しんで。」とワインの個性を知り尽くしたコメントには脱帽です。

また「自家製ごぼうメンチカツ」と丹波鳥居野タナとの相性についても「豚足の煮たものを入れているのですが、豚のコラーゲンと牛蒡の土っぽいニュアンスが合わさったところに、同じく土っぽい要素のある決して濃すぎないタナがウスターソースのように入り込んでいくんです。確かにメンチカツなのですが、牛蒡をはじめとする野菜の存在感が大きく、牛蒡の土っぽいニュアンスがタナの比較的さらっとした部分に乗ってきて、絶妙のマリアージュを奏でます。」中戸川さんのマリアージュを追求する姿勢と感性には本当に驚かされます。

イタリアのトラットリアのように郷土料理を楽しめる店が日本には少ないので、そういう店がしたいと2013年9月に開業。独立開業する際、最も影響を受けたという三重県で80年続いている家族経営の居酒屋には、自分の進んでいる道がブレていないか確認するため、毎年スタッフ全員で訪問しているのだそうです。自分らしく自分に出来ることを真摯に取り組み、お客様に居心地のよい空間、料理を提供し喜んでいただく。そのための努力は惜しまない。取材を通じて中戸川さんから受けた印象です。
こんな店が近所にあったらなあ、と誰もが思うような素敵なお店。これからの更なる活躍に目が離せません。

 

このお店が推薦する丹波ワイン
丹波鳥居野タナ
丹波鳥居野タナ
タイプ:赤ワイン
味わい:フルボディ
容量:750ml
葡萄品種:タナ90% 、メルローその他10%

 

 

 オトナノイザカヤ中戸川

【お  席】
カウンター8席 テーブル12席
【営業時間】
[火~土]17:30~翌1:00(L.O.24:00)
[日]17:30~22:30(L.O.21:30)
【定 休 日】
月曜日
【所 在 地】
東京都渋谷区上原1-33-12 ちとせビル 2F
【電  話】
03-6416-8086

 姉妹店 キガルニワショク 弾

【お  席】
カウンター8席 テーブル12席
【営業時間】
17:00~23:00
【定 休 日】
日曜日
【所 在 地】
東京都渋谷区上原1-33-12 ちとせビル 2F
【電  話】
03-6804-8935

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