クローズイベントですが、久しぶりのワイナリーでのイベントです。
黄檗売茶流の家元からのお声掛けでお煎茶とお能の会を催していただきました。
テイスティングコーナーに突如設けられた琉球畳(ぶどう色)をひいた立礼でのお茶席。
ぶどうの枝を剪定し、お花として生けていただきます。
蔓性の植物は地面を這うとよく似合います。
暑いので冷製のお煎茶を。
氷を入れたグラスに急須からお煎茶をそそぎ、氷を押さえながら頂戴いたします。
一滴舌の上に垂らすだけで口中に青々しい、心地よい茶葉の香りが一杯に広がっていきます。
甘い濃厚な茶菓子にも負けない力強い香り。
余韻も長く、まさに一滴で至福の時間が永遠に続いていきそうな感じです。
そしてお能の舞台。
舞台はワインセラーの樽庫。
わざわざ滋賀県の日吉大社から燭台をお借りしてきていただき、和ろうそくの灯で樽と金屏風にゆらゆらと影を動かします。
演目は猩々(しょうじょう)。
酔った中国の妖精のお話です。
正直者には飲んでも尽きない酒の泉が湧く壷をプレゼントしてくれる妖精の舞。
ワインも飲んでもつきない樽があれば…。正直者に限りますが。
ワイン樽の横で舞う舞台は何とも神秘的で、和ろうそくのユラユラと舞でこれ以上の舞台は無いのではないかというくらい素晴らしいものでした。
最後はレストランで丹波牛の赤ワイン煮込みとステーキに播磨産スパークリングシャルドネ、丹波鳥居野ピノ・ブラン、播磨産メルローで楽しんでいただきました。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
文:黒井
黄檗売茶流 お煎茶とお能の会
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