東京は表参道にある一軒家レストラン、リヴァデリ・エトゥルスキさんでメーカーズディナーを開催させて頂きました。イタリア・トスカーナ地方にある「エトルリアの丘」という意味の店名如く、トスカーナの伝統と革新を季節の食材と共に表現されている名店です。1Fはあらたまった気分で食事を楽しめる空間、2Fはトスカーナのアットホームな雰囲気を感じるフロアと別室には1杯のカフェから楽しめるカジュアルスペースから構成されており、その重厚感溢れるレイアウトには圧巻です。
今回はそんな素敵な空間で、お隣の滋賀県はヒトミワイナリーさんと合同で、赤・白4種類ずつ、合計8アイテムのワインを楽しんで頂きました。これだけでも盛り沢山ですが、なんと今回はコース料理前に別室の立食カフェスペースで各ワイナリーのスパークリングワインを合計6種類も味わえるという超お得なイベントでした。しかもこの日の都内最高気温は34℃と猛暑日に迫る暑さ。皆さん、着座のコース料理がスタートする前に昼間の暑さを凌ぐかの如く、ついついスパークリングワインを何杯もおかわり!まさにスパークリング日和でした。
お食事とマリアージュを楽しんで頂いたのは勿論のことですが、デラウェアやメルローなどそれぞれ同じ品種を使ったワインの特性や味の違いについて各ワイナリーの代表からご紹介させて頂き、飲み比べのように皆さんにそれぞれのワイナリーの個性を楽しんで頂きました。メインディッシュのモンデギーリにはメルローをペアリングさせて頂き、旨味が凝縮された肉汁と程よいワインの酸味を味わって頂きました。
「滋賀・京都へ行った際は是非立ち寄ります!」、「応援しています!」、「今年のワインも期待しています!」など、沢山の温かいエールも頂きました。ご参加下さったお客様、エトゥルスキさん、ヒトミワイナリーさん、ありがとうございました!
このメーカーズディナーのメインディッシュで使用したワイン
長野産メルロー2014
長野県須坂のぶどう農家、佐藤和之さんと滝沢全治さんのメルローを使用。黒色果実のベリーのような上品な香り、爽やかな口当たりときめ細やかなタンニンが後味を引き締めます。熟成とともに深みをおびてくるバランスの良いミディアムボディの赤ワインです。
2600円(税別)
基本情報
- 梅収穫年 2014年
- 醸造本数 1635本
- タイプ 赤ワイン
- 味わい ミディアムボディ
- 容 量 720ml
- 葡萄品種 メルロー
- 葡萄産地 長野県須坂
- アルコール 12%
テイスティングコメント
色 | やや紫がかった赤。輝き、清澄度ともに良好で粘性は中程度。 |
---|---|
香り | 香りのボリュームは中程度で健全。黒系ベリーのピュアな香りに青ピーマンのニュアンス。樽香は強くないがスワリング後、湿った土の香りも感じることができる。 |
味 | アタックは滑らかで果実味は中程度。アルコールは中程度、余韻も短めだが、イキイキとした酸と強すぎず口当たりのよい、きめ細かなタンニンがバランスされており心地よい。 |
総評 | 優しい果実味でバランスのとれた落ち着いた印象の赤ワイン。赤身肉を塩胡椒でシンプルに調理したものや、鶏つくねの照り焼きなどと。 |
文:仁吉