お客様との会話を深める 日本ワインの魅力
「大仏に鹿の巻き筆あられ酒 春日灯籠町の早起き」とは奈良の名物を並べた言葉だが、(町の早起きが名物なのはその昔、神様の使いとして鹿は大切に保護されており、誤って殺しただけでも死罪になったとか。そのため奈良の人は朝起きたら家の前で鹿が死んでいないか確認し、もし死んでいたらまだ起きていない隣の家の前に。起きてきて鹿を見つけた隣の住人は更に隣の家の前に…。という訳で早起きが名物となっているのだそうだ。)
この早起きが関係しているのか、実は奈良では店の閉店時間が早い。そんな奈良で「気軽にナイトライフを楽しんでいただけたら。」と話すのは尾持由洋さん。
日本ワインのみを取り扱うワインバー「アレ‼ ルトレッフル」のオーナーソムリエだ。大学時代アルバイトしていたワインバーでワインに出会いワインの世界に。ソムリエとして25年経験を積んだ後「お客様にとって日本ワインは産地を身近に感じることができ、味わいも親しみやすい。そんな日本ワインをもっと知ってもらいたい」と2014年に奈良の地に開業。産地に特化するのではなく、北から南まで日本全国のワインを網羅している。
そんな尾持さん、日本ワインの良さ、造り手の思いをお客様に伝えるのは私の仕事と明快だ。
今飲んで美味しいワインを良い状態でサービスする。お客様に食事とワインと楽しい時間を過ごしたなぁと、帰宅後にもう一度思いだしてもらえる。ワインでいうアフターテイストの良さのようなものを店で感じてもらえたら嬉しい、とお客様に真摯に向き合う。
その人柄から地元奈良はもちろん大阪や兵庫など遠方からのお客様も後を絶たない。またお客様を引率し産地を巡る活動も積極的に行っており、日本ワインの伝道師たる尾持さんに感謝しているワイン生産者は多い。
「日本ワインブームと言われていますが、今やっと走り出したところで五年後、十年後の日本ワインがどのようになっているか楽しみです。日本ワインには『料理あってのワイン』、『ワインあっての料理』ということを忘れずに日本人の味覚に寄り添うようなワインであって欲しい。」と尾持さんの日本ワインに対する期待は膨らむ。
このお店が推薦する丹波ワイン
京丹後産サペラヴィスパークリング
商品名:京丹後産サペラヴィスパークリング
タイプ:赤ワイン・発泡性
味わい:中口
容量:750ml
葡萄品種:サペラヴィ
丹波ワインを知ったきっかけ
京都で育ったので昔から存じ上げていました。熊魚菴でワインを扱うようになり、丹波ワインに親しみを覚えました。
気に入っている丹波ワインのポイント
非常に繊細で、料理の邪魔をせず寄り添うような味わいが気に入っています。
料理とワインのマリアージュ
スパークリングサペラヴィの見た目のインパクトのある濃厚な赤色。果実味の凝縮感と豊かな酸。良いスパークリングワインの要素がふんだんにある逸品。アボガドのねっとり感、ベーコンのスモーク風味と塩気、コンフィチュールの甘さが複雑に絡み合う「アボガドと自家製ベーコンのオーブン焼き」がベストマッチ。
アレ!! ル トレッフル
【お 席】 カウンター12席
【料 理】 アラカルトあり
【営業時間】 15:00~24:00(ラストオーダー)
【定休日】 水曜&不定休あり
【駐車場】 なし
【支払い】 カード不可、現金のみ
【所在地】 奈良県奈良市北袋町32-5
【電 話】 0742-20-0660
【ご予約】 可能
【w e b】 https://www.facebook.com/AllezLeTrefle2014/