名勝　琴滝

まるで琴線のように高さ43ｍの一枚岩を流れ落ちる美しい滝「琴滝」。
夏場の雨の少ない時期は滝へ流れ込む水量も少ないのですが、水量が豊富な時期は琴線のような美しいシーンが見られます。
ワイナリーから車で約10分、丹波IC近くにあり、駐車場から遊歩道を200mほど奥へ進むと見られます。
向かって左に不動明王の祠、右に神様が祀られており、まさにパワースポット。
ベンチもあるのでのんびり過ごすには最適な場所です。

滝の上流には溜池が２つあり、大きなものは石垣を積み上げてダムをつくっており、昔の人の手作業での工事の苦労が伺えます。

滝の周りは神木や立派な木々が生い茂り、木漏れ日が神秘的な雰囲気を醸し出します。
もののけ姫のこだま（木霊）がでてきそうです。

この滝の山上に市森城という南北朝時代に須知景光によって築かれたと云われる山城跡があります。
戦国時代の明智光秀によって落城し、麓の玉雲寺ともども焼失するのですが、山頂から見下ろせる山陰道の街道沿いということもあり、地方の豪族として須知氏が長く統治していたようです。須知城とも呼ばれています。
ワイナリーへの行き帰り、都会の喧騒から離れて自然の神秘を感じてみるのも一興です。
文：黒井
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