地鶏専門店竹とりさんでの「梅酉花園」イベント開催いたしました。
「七谷地鶏と丹波の冬野菜一夜限りの和食とフレンチの饗宴」と題して京町家でフレンチ、和食、鶏、鴨を使い、ワインとのマリアージュを体感していただきました。
まずは乾杯、京の梅わいんスパークリング。
ほんのりした甘みと酸味が食欲を増進します。
最初は静かだった店内も、アルコールが入ると皆さん笑顔とテンションが上がってきます!
一品目は竹とりさんの素材と鮮度の良さが一番良くわかる鶏刺し盛り合わせ(ささみ、レバー、ずり、もも、白肝)とたたき。
通常は醤油やぽん酢、ごま油などで召し上がっていただく料理としてお店では提供されておられるのですが、今回はワインとのマリアージュということでオリーブオイルと塩で召し上がっていただきます。
あわせるワインは丹波鳥居野シャルドネ2014。
鮮度が良いので通常赤ワインであわせるレバーなどはプリプリして特有の匂いもなく、白ワインがベストマッチです。
皮目に少し焦げ目を入れたたたきも樽を使ったシャルドネが進みます。
二品目は和食料理人村上さんによるお椀。
鰹と昆布出汁にしらうおの真薯です。
汁物とワインはなかなか難しいのですが、ここにデラウェア2014を合わせます。
鰹と昆布出汁と日本人に慣れ親しんだデラウェアの中口タイプがベストマッチ。
お椀だけでも十二分にパンチの効いた美味しいものですが、ワインを口にふくむと違ったフルーティーな甘い香りが口いっぱいに広がり、奥行きが出てくるから不思議です。
三品目は竹とりさんの鴨肉と鶏肉を使ったソーセージとパテのパイづつみ。
鶏の首皮を使いケーシングの代わりにしたソーセージ風パテに様々なスパイスを効かせたもので、京丹後産スパークリングサペラヴィをあわせます。スパークリングワインでありながらあえてフルートグラスではなくブルゴーニュグラスで温度も通常の赤ワインより少し低めでお出しいたしました。
グラスに注ぐとスグに泡が無くなり始めますが、口に含むと微発泡を感じ、かつサペラヴィ特有のやまぶどう的な野性味が後からじわじわと顔を見せ、最後に甘みを感じる果実味がパテやソーセージのソースのような役割をしてベストマッチ!
皆様、赤の発泡性ワインは珍しいとのことで、今回のワインで一番人気だったようです。
四品目は季村上さんの節野菜の炊合せ。
丹波の地野菜、海老芋や大根、人参を使った炊合せで、こちらも鰹と昆布出汁をベースにしています。あわせるワインは丹波鳥居野ピノ・ブラン2015。
今回一番悩んだワインの1つです。
海老芋や里芋など根菜は通常軽めの赤ワインが合わせやすいのですが、寒さを乗り越えた根菜は甘みと旨味が凝縮してきているので、今回はあえて白ワインでソースのように寄り添うワインで合わせました。
海老芋の旨味にピノ・ブランとショイレーベの香り、ベストマッチです。
五品目はワインハウスシェフ木戸によるメインの鴨のワインソース添え。
鴨肉なので試食の時は丹波鳥居野ピノ・ノワール2014に合わせようと考えていましたが、竹とりさんの鴨は一味もふた味も違います。常識を覆す鴨肉とはまさにこれのことです。
聞けば星獲得店の多くに使われていて、アジアベスト50に入るレストランで日本にお店がある店舗の9割に採用されているとのこと。
「うわっ!」「柔らかい!」「え、これが鴨!?」などとあっちこっちで驚きの声が…。
鮮度と飼料が通常の鴨とは全く異なるので、特有のいやな香りがまったくなく、でも旨味が充満しているのでピノ・ノワールではなく丹波鳥居野カベルネ・ソーヴィニヨン&メルロー2014がベストマッチ!
事前の試食でシェフも急遽ソースを変更し、酸味や香りよりも旨味が凝縮しているワインをベースにしたものに。食材の良さに全てが寄り添っていきます。
御飯は炊き込み御飯に竹とり加藤社長がカウンター越しに炭火で炙った焼鳥をトッピング。
鶏のひつまぶしを召し上がっていただきます。
ここまでかなりのボリュームなのですが、皆様次々と「おかわり」と嬉しいお声が。
2杯目は竹とりさん自慢に鶏スーブでちょっとお茶漬け風にして召し上がっていただきました。
デザートは竹とりさんの肉鶏の卵を使ったブリュレ。
通常は最後はコーヒーやお茶ですが、最後までワインでしっかり楽しんでいただきます。
丹波鳥居野セミヨン2012です。
ブリュレのキャラメル香と遅摘みセミヨンの蜂蜜様の香りがベストマッチ。
糖度が同じなのですが、ブリュレとワインのタイプの異なった甘さが相乗して口の中でお互いの良いところがいっぱいに広がっていきます。
スタッフも色々と勉強になったこのイベント。
ワインやお酒と料理の奥深さを感じ、人と人とのご縁で楽しいイベントにしていただいた皆様に感謝です。
改めてご参加いただいた皆様、寒い中お集まりいただきありがとうございました!
また皆様とともに楽しめるイベントを考えていきたいと思います!
【地鶏料理専門店竹とり】
〒616-8042
京都府京都市右京区 花園伊町26-1
TEL 075-465-8070
定休日:なし
営業時間:17:30~23:00
http://www.iyasaka.net/taketori/index.html
————–
webサイト
オンラインショップ
レストランduTambaサイト
Facebookサイト
「梅酉花園」イベント開催いたしました
この記事が気に入ったら
いいねしよう!
最新記事をお届けします。