この時期、日が沈むと急激に気温が下がり、丹波地方では霧が発生します。
夜の丹波はちょっと幻想的ですが、車のヘッドライトもぼんやりするため運転には注意が必要です。
朝も山の上は晴れていても麓では濃霧なので、高台に登ると雲海のように見えたりします。
イタリアピエモンテではこの霧(nebbia)が語源となった品種ネッビオーロが有名です。
ぶどうの開花した様子が白い濃霧が立ち込めたよう、ぶどう粒の表面を蝋粉が白く覆って霧のよう、霧の多い晩秋に収穫時期を迎えるから、などなど名前の由来には諸説あるようですが、丹波ワインも霧の中でネッビオーロを栽培していますが、なかなか難しくワインに仕上げるまでに至っていません。
丹波エリアは昔からお茶の栽培でも有名な地域で、この霧が紫外線を弱め、渋み成分であるカテキンの生成を弱め、代わりに甘み成分であるテアニンを産出しやすくするそうで、隠れたお茶の銘茶地だそうです。
ぶどうの木々はすでに落葉している品種も多いですが、醸造所横のマスカディンぶどうは黄色い葉が霧の中で幻想的な色合いになっています。
いまだけのぶどう畑、ぜひ見に来てください。