京都城陽市にある青谷梅林の梅の収穫がそろそろ始まろうとしています。
今年は少し不作気味とのことですが、たわわに実った梅の実を眺めていると、そんな雰囲気はありません。
関西でもそろそろ梅雨入りが噂されていますが、梅の実が実る頃の雨、という語源はうまく言ったものです。
日差しがよく当たる梅の実はほんのり黄色からオレンジ色に染まりつつありますが、8割程度はまだ青梅。
香りもまだ穏やかです。
今年も収穫が楽しみです。
鎌倉時代からの名所
梅の産地として有名な城陽市の南部丘陵地に広がる京都府最大の梅林で、鎌倉末期には後醍醐天皇の皇子、宗良(むねなが)親王の歌に「風かよふ綴喜の里の梅が香を空にへだつる中垣ぞなき」と詠まれていたそうです。早春には約1万本の白梅の花が咲き、甘酸っぱい青梅の香りに包まれます。
梅の木は約1万本あり、毎年2月後半から3月上旬にかけて梅まつりが開催されます。約1ヘクタールの梅林が一般開放され、梅の花の下で屋台などが出店されて一足早い花見が楽しめます。
京都青谷梅林の梅をつかったワイン
この梅の木ですが、城州白という品種で京都府下でしか栽培されていない特殊な白梅です。果実が大きめで塾した時の香りは南高梅とは違い、非常に繊細でクリアな青梅の香りがします。
南高梅はワインにするとできたては非常にフレッシュな味わいですが、熟成していくと梅酒のニュアンスがでてきて甘さが漂い始めます。
一方、この城州白梅はできたては酸味が強めで香りも穏やかですが、熟成するとともに深みを増し、まるで寒冷地のリースリングのようなアロマティックな香りと奥行きが出てきます。まさにワイン向けの梅の品種といえます。
相性の良い料理
山菜の天ぷらや白身魚のフリッター、サーモンのお造りなど少し油脂分のある料理に非常によく合います。少し甘みのある後味と軽快な酸味で洗い流してくれるので、中華料理などとも相性バツグンです。是非お試しください。
丹波ワインではこの京都産の城州白梅をつかったワインを2タイプ醸造しています。
近年人気急上昇の梅わいん。
未経験のかたは是非一度お試しください!
京都青谷梅わいん
1210円
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基本情報
- タイプ 梅ワイン
- 味わい 甘口
- 容 量 500ml
- 梅品種 城州白梅
- 梅産地 京都城陽青谷
- アルコール 9%
テイスティングコメント
色 | 無色透明に近い色合い。 |
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香り | ヴォリュームは強くクリーンな香り。キャンディーを思わせる吟醸香に、青梅の豊かなアロマ。緑の草のようなすがすがしいニュアンスと、酵母の香ばしい香り。ミネラルの風味も感じられる。 |
味 | すっきりした軽めのアタック。シャープで爽やかな酸が引き締まった味わいを生み出している。甘みはそれほど強くないが、果実味は豊か。甘口。ミディアム・ライト・ボディで、フィニッシュには切れがある。心地よい苦みと若干の塩味なども感じられる。 |
総評 | ブドウのワインに近い風味。原料梅の良さがストレートに反映された上級梅ワイン。食前酒および食後にフルーツと。 |
京都青谷産スパークリング城州白梅ワイン
1870円
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基本情報
- タイプ 梅ワイン・発泡性
- 味わい 甘口
- 容 量 750ml
- 梅品種 城州白梅
- 梅産地 京都城陽青谷
- アルコール 9%
テイスティングコメント
色 | 限りなく透明に近い色合い、かすかにグリーンを見て取れる。まるで上質なシャンパンのようなきめ細かな発泡が規則正しく立ち上がる。 |
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香り | ヴォリュームはミディアムだが、梅の豊かなアロマや草原やハーブのような清々しい香り。ミネラルや梅の種の部分のような複雑性も感じる。 |
味 | アタックで感じるスッキリと引き締まった酸味が程よく余韻につながる。後口に広がる甘味は決して「べたべた」せずに程よく上品。それに加え発泡性のさっぱり感も上手く表現されている。 |
総評 | 乾杯や食前酒には間違いなくピッタリ!梅の風味や味わいのさっぱり感は食欲を誘う。品の良い和食の前菜や白身魚のお造りには料理を引き立てる。 また、食後のフルーツ特にメロンは好相性。 |