春の草花が徐々に芽吹き始める中、ぶどう樹も活動を始めます。
3月の後半で気温が上がってくるとぶどうの樹液流動“水あげ”が活発化し、剪定した切り口からは瞬く間にポタポタと樹液が滴り落ちます。
冬の間は枯れたようなぶどうも、冬眠から目覚め一気に息を吹き返すかのようです。
春先に水を吸い上げ始めた枝は柔軟性を帯びてきますので、垣根に水平に張られたワイヤーへ固定=誘引していきます。
この水あげと云われる活動、英語では樹液を出すという意味のブリーディング(bleeding)、フランス語では涙という意味のプルー(pleurs)と呼ぶそうです。
この水はボルドーなどでは化粧水として使っているところもあるそうで、大学の先生が新たな商品開発ができないものかと、水滴をあつめに来られました。新たな商品になれば面白いですね。