子供の頃はおやつ代わりに梅干しを口に放り込み、種を噛み砕いて中の「仁」と呼ばれるものまで食べていました。
暑い夏にはピッタリのおやつでしたね。
最近は家で梅干しや梅酒を作る機会がめっきり減りました。
丹波ワインでは梅干しならぬ、梅果汁を毎年仕込んでいます。
もはや夏の風物詩。
7月に収穫した完熟した京都青谷産の城州白梅を毎年砂糖漬けにし、梅がシワシワになったら搾汁します。
搾汁中の仕込み場は甘酸っぱい香りで充満。
その後熟成させ、ワイン酵母でアルコール発酵させたものが梅ワインとなります。
丹波ワインではスティルタイプの京都青谷梅わいんとスパークリングタイプのJoshuhakuの2タイプを醸造しています。
特ににごり梅わいんは梅の果肉成分もワイン中に溶け込んでいるので、より梅の風味が強くなっています。
炭酸水で割っても楽しめる味わいになっています。
暑い夏、スッキリ飲めるワインとしてオススメです。
京都青谷にごり梅わいん
1000円(税別)
基本情報
- 梅収穫年 2018年
- 醸造本数 6000本
- タイプ 梅ワイン
- 味わい 甘口
- 容 量 500ml
- 梅品種 城州白梅
- 梅産地 京都城陽青谷
- アルコール 9%
テイスティングコメント
色 | 淡いグリーンがかった黄色。果肉のため軽く白濁している。 |
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香り | ボリュームは強い。甘酸っぱい香りが食欲をそそる。キャンディーを思わせる吟醸香に、青梅の豊かなアロマ。緑の草のようなすがすがしいニュアンス。エストラゴンのようなハーブ香りも感じられ、通常の「梅ワイン」より複雑。 |
味 | 中程度のアタック。甘口だが、強く爽やか酸によりすっきりした味わいに仕上がっている。果実味はとても豊か。ミディアム・ボディ。甘口。フィニッシュは中程度の長さで、若干の苦み、果肉の旨味が充実感を生んでいる。 |
総評 | 吟醸酒特有の個性や複雑味をそなえた一本。細かい果肉がまた目を楽しませる。食前酒および食後にフルーツと。 |
京都青谷梅わいん
1000円(税別)
基本情報
- 梅収穫年 2017年
- 醸造本数 5000本
- タイプ 梅ワイン
- 味わい 甘口
- 容 量 500ml
- 梅品種 城州白梅
- 梅産地 京都城陽青谷
- アルコール 9%
テイスティングコメント
色 | 無色透明に近い色合い。 |
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香り | ヴォリュームは強くクリーンな香り。キャンディーを思わせる吟醸香に、青梅の豊かなアロマ。緑の草のようなすがすがしいニュアンスと、酵母の香ばしい香り。ミネラルの風味も感じられる。 |
味 | すっきりした軽めのアタック。シャープで爽やかな酸が引き締まった味わいを生み出している。甘みはそれほど強くないが、果実味は豊か。甘口。ミディアム・ライト・ボディで、フィニッシュには切れがある。心地よい苦みと若干の塩味なども感じられる。 |
総評 | ブドウのワインに近い風味。原料梅の良さがストレートに反映された上級梅ワイン。食前酒および食後にフルーツと。 |
京都青谷産スパークリング城州白梅ワイン
1600円(税別)
基本情報
- 梅収穫年 2017年
- 醸造本数 5000本
- タイプ 梅ワイン・発泡性
- 味わい 甘口
- 容 量 750ml
- 梅品種 城州白梅
- 梅産地 京都城陽青谷
- アルコール 9%
テイスティングコメント
色 | 限りなく透明に近い色合い、かすかにグリーンを見て取れる。まるで上質なシャンパンのようなきめ細かな発泡が規則正しく立ち上がる。 |
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香り | ヴォリュームはミディアムだが、梅の豊かなアロマや草原やハーブのような清々しい香り。ミネラルや梅の種の部分のような複雑性も感じる。 |
味 | アタックで感じるスッキリと引き締まった酸味が程よく余韻につながる。後口に広がる甘味は決して「べたべた」せずに程よく上品。それに加え発泡性のさっぱり感も上手く表現されている。 |
総評 | 乾杯や食前酒には間違いなくピッタリ!梅の風味や味わいのさっぱり感は食欲を誘う。品の良い和食の前菜や白身魚のお造りには料理を引き立てる。 また、食後のフルーツ特にメロンは好相性。 |